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可もなく不可もなく生きる

茶道から学ぶ人生の楽しみ方 ~森下典子『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15の幸せ』~

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一期一会を大事にしたいですね。

ハローこんばんは、マイマイです。
最近は本を買う時、一期一会と言いますか、なんとなく「ビビッときた」感覚を大事にしています。
気になるけどそのまま通り過ぎてしまうと、もう二度と会わない気がして、タイトルや表紙、デザイン、装丁、気になる所があったらとりあえず読むようにしています。
前はAmazonなどのレビューも気にしてたりしたのですが、それを読んでしまうと、
読んだ気になってしまって自分の頭で考えて読めなくなってしまいますね。

そんなこんなでドライブ中にふらりと立ち寄った本屋で見つけたのが、今回紹介します、
森下典子さんのエッセイ『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15の幸せ』です。

調べたらこちら、今年黒木華主演で映画化するんですね、知らずに読んでました笑

黒木華「日日是好日」主演で茶道の世界へ!樹木希林&多部未華子と初共演
http://eiga.com/l/Ps5jc

映画は、主人公の典子が就職につまずき、失恋や大切な人の死という悲しみのなかで、気づけばそばに「お茶」があった。
がんじがらめの決まりごとの向こうに、やがて見えてきた自由。季節を五感で味わう喜び。
そして「いま、生きている!」という実感に迫る感動のドラマを描く。
東京テアトルとヨアケの共同配給で、11~12月に撮影。2018年に全国で公開。

 

あらすじ

 

主人公である私は十四歳の頃、母が弟の学校の父母会で出会った「タダモノではない」お辞儀をする武田のおばさんと知り合う。
最初はただ気さくで優しそうなおばさんと思っていたが、その姿にはいつもゆとりや豊かさを感じ、他の大人とは一味違った。
武田のおばさんは「茶人」であった。
私は大学生になり、「自分の一生をかけられる何かを見つけたい」と思い色々なものに飛びついたが、何一つ長続きしないまま大学三年生になった。
そんな私に母が「茶道」を薦める、私は日本の稽古事なんて古臭くてカッコ悪いと思っていたが、いとこのミチコが乗り気になり、一緒にならと、武田のおばさんに「茶道」を習うことになる。

はじめは嫌々ながら、大した目的もなく始めた「茶道」。
習う中で様々な出来事が起き、私は少しずつ今まで知らなかった世界に気付けるようになっていく。

「茶道」を続けること二十五年、その中で感じた「生きること」について、丁寧に、そして優しく描かれた作品です。

 

主人公にとっての「茶道」

 

主人公は二十五年間、茶道を続けている中で、様々な出来事を経験します。
最初は大学生、そこから就職を経験し、結婚……勿論、出会いや別れもあります。
その時々振り回され生まれる感情に疲弊し、時には茶道が煩わしく感じることもあ。
しかしいざ武田のおばさんのいる茶室に入り、茶道を習うと、その内に日常にあった悩みに対して、
客観的に落ち着いて考えられるようになっているのです。

主人公は決して茶道の筋が良く、教えられたことをすらすらとできる訳ではありません。
二十五年習っていても作法を間違え、後から習うようになった人に教えられることもあります。
ただ、常に自分の居場所があり、色々な出来事から一旦離れることができる場として、
助けてくれる存在として「茶道」があるのです。

 

一期一会

 

主人公が茶道を習う中で、「茶事」について学びます。
「茶事」は亭主が正客を持て成す所謂晩餐会のようなもので、その稽古をするのですが、
その中で「同じ顔ぶれが集まっても同じ会にはならないから、一生で一度の出会いと思ってやること」と言うことを教えられます。

もしも、前もってわかっていたとしても、人は、本当にそうなるまで、何も心の準備なんかできないのだ。
結局は、初めての感情に触れてうろたえ、悲しむことしかできない。
そして、そうなって初めて、自分が失ったものは何だったのかに気づくのだ。

大切な人と別れた時、どれだけ覚悟していたとしても、足りているなんてことはありません。
思っていたより悲しくなかった、なんてことは決してないと思うのです。
この一期一会の精神はとても心に残りました。

会いたいと思ったら、逢わなければいけない。
好きな人がいたら、好きだと言わなければいけない。
花が咲いたら、祝おう。
恋をしたら、溺れよう。
嬉しかったら、分かち合おう。
だから、だいじな人に会えたら、共に食べ、共に生き、だんらんをかみしめる。
一期一会とは、そういうことなんだ……。

この作品は全十五章、250P程の作品ですが、一つ一つの話が短い為とてもテンポ良く読むことができます。
慌しい日々の中で少し落ち着きたい、悩みがあって疲れている、人生の転機に立っている、そんな人には是非お勧めしたい作品です。
先ほど紹介した一期一会以外にも、素直で優しく、ハッとさせられる言葉が溢れています。
がんばってきた自分を少しだけ肯定して、また一歩、大丈夫だと頑張れる様な気持ちにしてくれます。

世の中は、前向きで明るいことばかりに価値をおく。
けれど、そもそも反対のことがなければ、「明るさ」も存在しない。
どちらも存在して初めて、奥行きが生まれるのだ。
どちらが良く、どちらが悪いというのではなく、それぞれがよい。人間には、その両方が必要なのだ。


日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫) [ 森下典子 ]


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